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2013-09-06 16:08:21
営業がやるべき棚卸し
あなたの扱っている商品の中に、いまいちパッとしない商品はないだろうか?
もしあるなら、その商品の「情報の棚卸し」をしてみよう。
大きさ、形、重さなど、とにかくなんでもいい、その商品の情報を出来るだけたくさん書き出してみるのだ。

ある賃貸の話。その部屋はアパートの2階にあり、これといった売りもない、どこにでもある部屋だった。
そのため、なかなか入居者が決まらなかった。

そこで営業マンは「情報の棚卸し」をしてみることにした。
部屋の広さや築年数はもちろんのこと、部屋の外にまで目を向けて2階に上がる階段の段数や広さ、施工業者の名前など、とにかくなんでも書き出してみた。

ある日、見学に来たお客様に棚卸しした情報の一つを話したところ、それが決め手になり契約を取ることが出来た。
その情報とは「部屋へ上がる階段が広い」ということだった。
なぜ階段の広さが?と疑問に思う人も多いだろう。
実はこのお客様、ソファの購入を考えていた。そのソファは大きいため、2階に運び込むためには階段の幅が広い必要があったのだ。

その商品のどんなところにお客様の心が引っ掛かるかわからない。
商品を作っている工場がお客様のゆかりの土地にあり、それがきっかけで気に入ってもらえるかもしれない。
部品が全て日本製というところを気に入ってもらえるかもしれない。
そしてなにより、商品を隅々まで知っているあなたから買いたいと思ってもらえるかもしれない。

売れる商品は放っておいても売れる。言い換えれば営業がいなくても売れるのだ。
一見パッとしない商品をお客様にお届けする。それこそ真の営業である。
自社の商品を嘆く前に、真の営業に近づく第一歩、「情報の棚卸し」を行ってみてはどうだろうか?

ビジネスマン