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2015-04-09 17:10:42
どっちが正解?『20代購入vs30代購入vs40代購入』
そろそろマイホームでも…と思うタイミングは人それぞれでしょう。結婚して家族が増えた、親に勧められた、同僚が家を購入したので刺激を受けた…など、住宅購入を考えるキッカケはたくさんあります。
ところで住宅購入に適した年齢というのはあるのでしょうか?20代・30代・40代の各年代における特徴を見ていきましょう。

■一般的な適齢期は30代?
平成24年度版の国土交通省の調べによると、初めて住宅を購入する年齢は30代が最も多く、次いで40代となっています。20代での住宅購入はあまり多くないようですね。
また住宅の種類別に見ると、新築の方が一戸建て・マンションともに購入年齢層が若く、中古の一戸建て、中古マンションの順に購入年齢層が高くなっていく傾向にあります。

30代はある程度仕事が落ち着いてきたことによる資金面での安心感や、結婚のタイミングで住宅の購入に踏み切るケースが多いようですね。また、晩婚化が進んでいることにより40代での住宅購入を検討する人も増えているようです。

■20代は住宅購入に向いていないのか?
住宅購入の適齢期は30代以上がメインとなっていますが、20代で住宅購入を考えるのは無謀なのでしょうか?

20代で住宅を購入することによる一番のメリットは、住宅ローンの返済期間に余裕があるということ。返済期間次第では定年を迎える60歳までに返済を終え、安心して老後を迎えることも可能です。
若いうちから住宅という資産を持つことができるのもメリットと言えますね。

一方で若いうちは仕事や収入の変動、結婚による生活の変化などの不安定な要素が多いことも確か。思わぬところで収入が減ってしまったり、結婚などで大きな出費があった場合、資産の少ない20代のうちは住宅ローンの支払いに影響が発生する可能性もあります。

このあたりのリスクをどう捉えるかが20代での住宅購入のポイントとなりそうです。

■住宅ローンの適齢期
住宅購入の際にお世話になる住宅ローン。長期間にわたって返済を続けていく必要があるため、どのタイミングで借り入れをするかが重要なポイントとなってきます。

ひとつの目安となるのが完済年齢。金融機関によって完済年齢は異なりますが、住宅金融支援機構の実施している「フラット35」は80歳までに完済する必要があるとしています。また住宅ローンの返済期間は最長35年というのが一般的なケースのようです。一部例外を除き35年を超えることはできませんので、45歳が住宅ローンを組めるリミットとなります。

とは言え、80歳までローンの返済を続けるというのは大変なこと。可能であれば定年を迎える60~65歳までには完済しておきたいものですよね。

そう考えると30代半ばから40代前半で住宅ローンを組むのが適していると言えそうです。もちろん自己資金がたくさんあって借入額が少なかったり、収入がたくさんあって繰り上げ返済ができるのであれば20代や50代以上でも問題はなさそうですけどね。

■大切なのは年齢ではなくライフプラン
このように一般的には30代での住宅購入が適齢期とされていますが、これはあくまでデータ上のお話。
大切なのは自分の年収や生活環境を踏まえた上での資金計画を立て、購入した住宅の将来を設計しておくことです。

例えば新築一戸建てを購入してメンテナンスをしながら50年住み続けるのと、中古の住宅を購入してローン返済後に建て替えをするというのでは、資金計画に大きな違いが出てきてしまいます。

住宅購入において大切なのは年齢や年収ではなく、自分や家族のライフプランです。周囲の人が家を買ったから…と焦るのではなく、自分のプランをしっかりと持つようにしましょう。プランに沿って普段から住宅購入に備えた資金作りや情報収集を進めておき、自分に合った住宅が見つかれば適切なタイミングで購入する、というのが一番なのではないでしょうか?


※平成27年4月作成