資金計画を考える場合、これまでは、物件購入のためのローンを住宅ローンで組み、リフォーム・リノベーションのためのローンをリフォームローンで組というのが一般的でした。
　しかし、リフォームローンは住宅ローンに比べて金利が高く、借入可能年数も短かいため、月々の支払いが非常に高額になってしまいます。そのため、この方法を利用するのは現実的ではありませんでした。結果、中古住宅を購入し、リノベーションを楽しめるのはリノベーション費用を現金で用意できるような方に限られてしまっていたのです。

　そんな中、近年では、リノベーションにかかる費用を住宅ローンに組むことができるようになり、お客様の手間も少なく、また毎月の返済額も大きく減額することができるようになりました。これが、リノベーションが普及し始めました大きな理由です。

　住宅は、スケルトンと言われる構造躯体に、インフィルと呼ばれる内装部分が挿入されて出来ていますが、古くなって汚れや老朽化が目立つインフィルは、リノベーションすることで全て刷新することが出来ます。そして、リノベーションで空間を自分好みにアレンジし、新築マンションで使用されている設備よりも高価な設備を入れたとしても、新築マンションの70～80％程度の金額で理想の暮らしを手に入れることが出来てしまいます。
　例えば、築35年の中古マンションに住む年収450万円の方が、年収3000万円の最新マンションに住むお金持ちよりも豪華なキッチンを手に入れることだって出来てしまいます。これがリノベーションの醍醐味です。