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2017-03-25 15:46:26
古さを魅力に変えて、くつろぎ感が嬉しい旅館風リノベーション
リノベーション物件と言えば古いのが当たり前。そんな古い物件を新しくするのがリノベーションですが、あえてその古さを逆手にとって温泉宿のような、落ち着いた和の空間にすることで、ゆったりとくつろげる家を作ることもできます。
■古い建物をリノベーションするメリット 現代は建築技術が発達し、個性的な建物が次々と建設されていますが、それでも古民家のような、経年変化で得られた雰囲気を再現することは、なかなか難しいものです。そこで注目されているのが、古民家リノベーション。その古民家の雰囲気を生かし「懐かしさ」や「落ち着き感」を醸し出す家作りです。 古民家に使われる優良な材料は古材と呼ばれ、手に入れるのが困難なものもあります。ヒノキやケヤキ、マツなどが使われていることも多く、太い柱を使っているのも古民家の特徴です。ヒノキは神社にも使われる木材で、400年は耐久性があると言われていますので、このような木材が使われた建築構造を使用できるのは贅沢と言えるでしょう。 ■注意するポイント 古民家は耐震基準が制定される前に建てられているため、耐震性については一度見直しが必要です。 今の住まいは、倒壊しないように構造をしっかりと固めるという考え方で造られていますが、古民家の場合は、柱や梁の接合部や壁を変形させたり、建物自体の一部を破壊させることで、全体にかかる地震の揺れを吸収するという考え方で造られています。そのため、古いからと言って一概に古民家の耐震性が低いとは言い切れません。 ただし、見えない部分で材料が割れていたり破壊されている場合もあるため、古民家の構造設計に詳しい専門家に相談して耐震診断を受けることをおすすめします。 ■デザインは自由!古さを生かして旅館風にすることも 古い建物をリノベーションする一番の魅力は、なんと言ってもデザイン性です。多くの日本人がノスタルジーを感じる純和風建築の佇まいこそ、一番の魅力です。 そんな古さを生かして、旅館のようにくつろげる雰囲気を演出する事もできます。旅館といえば、入り口の扉をあけた瞬間に感じられる空間の広がり。それを玄関から部屋の奥までを見渡すことのできる間取りで再現したり、壁紙やインテリアといった内装をガラリと変えて、温泉宿のような部屋にしたり、あえて明るさを抑えて、間接照明を取り入れるなどしても素敵ですね。 古民家独特の風情ある空間は、様々な世代の人達に癒しや安らぎを与えることができます。元々ある空間をより引き立たせつつ、暮らしやすく、そしてオリジナリティのある家作りをリノベーションで手に入れてみませんか。 |