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2016-12-24 18:35:11
毎日ぐっすり眠るために必要な寝室の間取りや工夫
寝室の計画で大切なことは何でしょうか?「心地よいベッドさえあれば良いのでは?」そう思う方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそればかりではありません。「健康で心地よい暮らし」のために欠かせないのは睡眠の質ですが、良質な睡眠を確保するために、寝室にも様々な配慮を行うことが大切です。今回は質の高い睡眠を得るための「3つの要素」を紹介します。



■要素その1“音”
騒音は安眠を妨げる大きな要因となります。まず夜間、家の外に騒音源がないかをチェックしましょう。車の多い通りに面する敷地であれば、できれば通りとは反対側に寝室を配したいところです。隣地にアパートの鉄骨階段がある場合なども、足音が良く聞こえる場合がありますので、寝室の位置には配慮が必要です。
また家の中での騒音源と寝室との関係もチェックしましょう。浴室・トイレなどの水回りの下に寝室がある、時計や冷蔵庫など家電製品から生じる音なども、敏感な人にとっては眠れない要因となる恐れがあります。
このように、夜間の騒音源は家の外にも中にもありますので、騒音源と寝室との距離を離す工夫が必要です。

■要素その2“風”
寝室の風通しも意外と重要です。夏の夜、窓を開けて風を通せれば、冷房をつけずに寝られます。真夏には冷房に頼らざるを得ないような熱帯夜の日もありますが、それ以外の多くの日を冷房なしで過ごせれば省エネですし、体調も崩しにくくなります。
それには、プライバシーと防犯の課題をクリアする必要があります。プライバシーの点では、窓位置を部屋の端にしたり、高窓にしたりするなど、視線が入りにくいよう工夫する必要があります。防犯の点では、2階の寝室であれば侵入の難しい位置に窓を設ける工夫はできますが、1階の寝室であれば防犯格子をつける等の対策が効果的です。

■要素その3“光”
「真っ暗だとよく眠れる」あるいは「仄かな明かりがあるほうが安心して眠れる」など、眠るのに最適な光というのは個人差がります。
家族内で就寝・起床時間が異なる場合、起きている人が点けた照明の光で寝ている人を起こしてしまうことも考えられます。寝室が完全に閉じた部屋であれば問題ありませんが、他の部屋と連続している場合は間仕切りによる遮光などを工夫するとよいでしょう。
また、朝日が眩しくて必要以上に早く起こされてしまうというケースもあります。東側に大きな窓がある場合は、遮光性のカーテンなどを取り付けるといった対策をしましょう。


睡眠は、時間だけでなく質が大切です。少なめの睡眠時間でも、ぐっすりと眠れたら翌日スッキリ起きられます。反対に、早く寝たはずなのになぜか疲れが取れない場合は、睡眠を妨げる要因があって熟睡できないといケースもあるのです。健康のためにも、質の良い睡眠をとれるような寝室の工夫が大切ですね。