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2016-04-06 15:21:41
耐震基準が大きく改正されたのが1981年。その前後で大きく耐震基準が違うため、中古物件を探す時は1981年を基準にすると良いという話を聞いたことはありませんか。
では、1981年築の物件はどうでしょうか。また、耐震基準の改正前後ではどのような点に注意が必要か知っておきましょう。


中古物件を探していたら、手頃な物件が見つかったが建築年が1981年となっていた。この場合、新基準で建てられたのか、旧基準で建てられたのかどちらだと思いますか。
耐震基準の改正があったことは、家を購入したいと思った方の多くが耳にしているのではないでしょうか。
中古物件をリノベーションするのであれば、この耐震基準について知っておく必要があります。

実は、耐震基準が新旧どちらの基準で建てられた建物かどうかというのは、「建築確認」を受けた年月日が基準となります。
建物を建築する際、建築基準法だけでなく建築関連の法令に適合しているという「確認済証」を受けないと工事をすることができないのです。
この建築確認は、ほとんどの建物を建てる際に必要です(中には必要のない工事もあります)
建築確認は設計図に基づいて申請、確認証を受けてやっと着工できるという大変重要なものです。
この確認証を受けたのが、新耐震基準が施行された1981年6月1日より前か後かによって違うのです。
マンションの場合は、竣工(工事が完了すること)までに1年以上かかることがほとんどです。ですので、仮に竣工が1982年だったとしても建築確認が1981年6月1日以前に受けたものである可能性もあります。その場合は1982年建築と記載されていても旧耐震基準で建てられた建物である可能性も十分にあります。ですから、1981年から1983年くらいまでの間に建てられたものについては注意が必要です。

では、旧基準と新基準ではどういう点で違いがあるのでしょうか。
まず、一番大きな違いは、地震の規模に対する規定です。旧基準では、「震度5程度の地震に耐えられる住宅」と定められていたものが、新基準では「震度6以上の地震で倒壊しない住宅」と引き上げられている点です。
さらに、地震の大きさに対する基準の引き上げと同時に改正されたのは、被害確率です。同じ震度の地震を受けた時に倒壊あるいは大破する可能性がどの程度あるかというものを数値化したのが、被害確率です。当然ですが、この確率が低いほうが、私たちの命や生活に対するダメージも低くなるというわけです。

これらから考えて、購入する中古物件が旧耐震基準で建てられたものか新耐震基準で建てられたものかにより、リノベーションの工事も変わってくるのです。
1982年だから新基準に対応しているだろうと安易に考えず、しっかりと調べた上で、旧基準の場合は耐震補強を施すなど必要な工事をするようにしましょう。

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