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2016-04-16 13:49:49
マンションには管理費、修繕費というものがあります。この金額は、物件によって大きく違う場合があるのをご存知でしょうか。支払うお金は、できるだけ安いほうがいいと思う方もいらっしゃいますが、実はこの金額が安い物件は危険な場合があります。


マンションを購入する時にかかる費用がイニシャルコストだとしたら、管理費・修繕費はランニングコストと言えます。ランニングコストは建物や設備を維持するために必要になる経費のことで、長期に渡って支払続けます。
毎月支払うとしたら、高いよりは安いほうが家計にも響きません。しかし、同じランニングコストでもできるだけ費用を抑えたい光熱費などと違い、管理費と修繕費は安ければ良いというものではありません。

◆管理費・修繕費とは
管理費の主なものは、管理人の人件費・エレベーター等共用設備の保守維持費や運転費・共用部分の火災保険料・管理組合の運営費などです。修繕費は、長期修繕計画に基づいて算出された修繕のための積立金です。
管理費は大きな変化はありませんが、修繕費は築年数が経過するほど高くなっていきます。それは、建物自体の劣化が進み修繕費用も高くなるからです。
修繕費は長期計画の元に積立られていくものなので、もし月々の支払が安いと、いざ修繕が必要になった時に必要な金額がプールできていないということになります。
もし、それでも修繕しなければならないとしたら、不足分を住人から徴収する、あるいは銀行から融資を受けるというケースもあります。もしそんなことになれば、利息まで住人が負担することになるのですから、最初から積み立てておいたほうが良いのです。

◆ 妥当な金額とは
マンションの構造や規模によって管理費・修繕費には差がでます。基本的には、小規模マンションより大規模マンションのほうが金額は安くなります。
住人の数が多い分、負担額が下がるからです。とはいえ、大規模マンションになると共用施設が多い、豪華な施設がついている、維持管理のための人件費等に費用がかかるなどの理由から高い管理費が必要になるケースもあります。
一般的には100〜150人程度の規模のマンションが管理費・維持費は割安に抑えられるという傾向も強いようですが、物件によって変わってくるので一概には言えません。
ちなみに、各戸の負担額の算出方法は専有部分の床面積の割合から割り出されます。

◆ 中古物件なら確認しやすい
新築物件と違い、中古物件を探す時は管理体制が見えるので、その意味で言うと判断しやすいかもしれません。
管理費・修繕費が物件に見合った金額であるかどうかは、きちんとした管理がなされているかの目安になります。日常的な管理や長期に渡った修繕計画がきちんと予定されているのであれば、安心して暮らせますね。
管理費・修繕費が高いか安いかということよりも、建物のに見合った修繕費が積立られているか、築年数に応じた対応をしているかを見極めることが大切です。



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