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2016-05-10 15:29:20
日本は地震が多い国というのはみなさんもご存知のことと思います。自分や家族の命に関わることですから、しっかりとその対策もしたいものですね。そんな意味でリノベーションは耐震補強などのチャンス。リノベーションの計画と一緒に耐震性能について考えてみましょう。



◆ 低価格で購入してしっかり耐震
リノベーション人気の理由の一つとして、中古物件の価格の安さがあります。日本の住宅の場合、残念ながら建てた直後からその価値は下がり続け、築20年以上経過した建物は評価額もほぼ0円という現状だからです。戸建ての場合、評価額0円の建物付きでも立地の良い物件がみつかることも多いのも人気の理由。評価額0円でも、解体して更地にすればその費用だけでも相当なもの。だったら、リノベーションで生まれ変わらせれば費用も抑えられるというもの。
特に、良い立地や十分な広さの敷地にはすでに評価額の出ない建物が建っているケースも多いのです。そこで、無駄な費用は抑え、しっかり耐震性を確保した住まいをリノベーションで手に入れられるとしたら、こんなに嬉しいことはないですね。

◆ 耐震基準
1981年に施行された新耐震基準。ここが一つのポイントとなります。戸建てでもマンションでも、これより前に建てられたのであれば旧耐震基準となりますので大幅な耐震性能アップをする必要があります。
建物自体が古ければ、逆にチャンスかもしれません。スケルトンリノベーションのように、解体する部分を多くすれば基礎や構造まで確認することができます。ベタ打ちの基礎にするなど根本的な改善も可能になってきますので、リノベーションのタイミングで補強できることは返って良いチャンスとも言えます。
マンションの場合は構造上の補強が難しいので、何年に建てられたのかが重要になります。また近年は、制振(制震)構造や免震構造などの工法もあるので、どのような構造かを確認しておくのも良いでしょう。
また、せっかくリノベーションするのですから、専有部分だけでも対策しても良いでしょう。例えば、倒壊の可能性ある家具はやめて、造り付けにしてしまうだけでも災害による被害は減ります。

◆ 地盤や周辺環境もチェック
耐震面を考えると、どうしても建物に目がいきがちですが、実は地盤もとても重要なポイントです。いくら耐震補強をしても、地盤がゆるい・水害の危険性があるといった場所はできるだけ避けたほうが良いでしょう。国や地方自治体が出しているハザードマップなら、集中豪雨などで万が一河川が氾濫した際の水害についても予測されているので、購入前に検討するのがオススメです。
同様に、物件を検討する際は、地盤についてもチェックしておけば安心感がさらに高まります。

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