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2017-04-26 10:14:47
昔ながらの日本家屋にある縁側。現代建築ではどんどん減っていますが、縁側にもとても魅力があります。室内への日差し調整にしたり、コミュニケーションの場になったりと良い面がたくさんあるのです。




■縁側とは
縁側とは一般に、部屋と外との間にある廊下のような場所を差します。日本では古来から住まいに設けられてきた場所です。また「濡れ縁」というものもあります。縁側はガラス戸で外と仕切られた内部の場所ですが、濡れ縁は縁側のさらに外にある、物理的には外部の場所です。
縁側は日本建築独特のものですが、西洋建築の「ウッドデッキ」や「ベランダ」「テラス」「ポーチ」「バルコニー」などは、縁側と似ています。特にウッドデッキと濡れ縁は、見た目や用途も似ており、こういった空間は世界中で親しまれていることがわかります。


■縁側の魅力
縁側は主に、部屋同士をつなぐ廊下の役割を持っています。そして外への出入り口でもあります。さらに、冬の寒い時期に暖気を取り入れるサンルームとしても活用されています。冬や春に縁側でひなたぼっこをしていて、横で猫が寝ている、という光景がテレビや映画によく出てきますよね。考えてみると縁側に人がいる風景はとても絵になり、親近感を感じさせます。
縁側は家の中でいちばん日当たりが良く、庭を通じて自然の豊かな表情を眺めることもできます。それに昔は縁側から家に出入りするのが普通でしたから、人の出入りも見ていることができるし、近所の人も気軽に訪ねて来やすかったのだと思われます。縁側の魅力は、きっとこんなところにあるのでしょう。


■縁側が見直されている!?
国土が狭い日本にあって縁側は「無駄な空間」と、徐々に姿を消してきましたが、近年その良さが再認識されつつあります。また、古民家リノベーションの流行で、縁側の有効利用が注目されています。
自宅に縁側があるなら、たとえば夏場は庭に向かって座り、たらいなどに入れた水に足を漬けながら、スイカやかき氷を食べれば、涼を得られるはず。庭がせまくて樹木を植えられなくても、背の低い植物を植えれば、緑を楽しむことができます。夜は縁側に腰かけて花火をしたり、お友達を招待した際は、縁側でゲームやトランプをしてみるのも良いかも。そのほか、雨の日は洗濯物を干せるし、晴れた日は日向ぼっこをしたり、本や衣類の虫干しもできそうです。
縁側を作るだけでも家の雰囲気を一変させることができます。せっかく作る理想の家の選択肢の一つとして縁側のある家、というのも考えてみてはいかがでしょうか。

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