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2017-02-21 13:51:27
2階建て以上の家に必要な階段。単なる移動手段ととらえ、できるだけスペースを取りたくないと思うこともあります。階段スペースを吹き抜けにすることで光を取り込んだり、階形状を活かして空間に変化をつけるなど、発想次第で新しくて美しい空間が生まれることもあります。そこで今回は、リビングに階段を設けることについて考えてみましよう。
■空間を有効に使える 階段といえば、玄関を上がったところ、または玄関から続く廊下の途中にあるというのが伝統的な日本の住まいでした。廊下と階段が、居室以外に空間としてしっかり確保されていたのです。 しかし、言うまでもなくこれは余計に空間を使うことになります。もし階段がリビングの中にあれば、階段スペースがリビング空間に組み込まれ、また階段のために設けられていた廊下も不要になって、リビングの床面積を広げることができます。階段をリビング内に設ければ、家族の出入りも必ずリビングを経由することになり「行ってきます」「行ってらっしゃい」などと互いに声を掛けやすくなります。これなら、子どもが知らないうちに出かけてしまった、といった心配もありません。 ■インテリアとして リビング階段の魅力は、空間が効率的に使えることだけではありません。リビングから上階へ階段が抜ける部分を吹き抜けにすれば、階段を通して上階から光を採ることができます。さらに階段に光を通しやすいスケルトンタイプやガラスを使ったものなどを採用すれば、採光に有利になるだけでなく、階段をインテリアのアイテムとしても楽しむことができます。 さらに上下階をリビング階段でつなげば、2階の個室の気配が階段を通してリビングに伝わり、家族間のコミュニケーションを豊かにしてくれます。 ■デメリットについて リビング階段にも気を付けなければならない点があります。1つは、階段によって1階と2階の空間がつながり、冷暖房効率が落ちること。こうした場合は、階段をリビングの真ん中ではなく隅に寄せて、その前に仕切戸を付けるなど、何かしらの工夫が必要です。 もう1つはリビングに落ち着きを求める人もいる、ということです。リビングは独立した空間としてゆったりとしたものにしたいと考えるご家族もあり、子どもたちがバタバタと上がり下りするリビング階段は、落ち着かない要素になるかもしれません。さらに階段が設けられる分、リビングの壁面が少なくなります。 これらを考慮し、設計時によく検討する必要があります。
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