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2017-05-20 11:48:02
最近、自宅でカフェなどの飲食店をオープンさせてみたいという希望を持つ人が増えてきています。お料理好きの奥様の腕を活かす、セカンドライフの時間を活かして、など様々な理由があるでしょう。今回は、自宅カフェを開業するためのポイントをご紹介します。
■資格 カフェを開くために、まず取得しておくべき資格は「食品衛生責任者」です。飲食店・食品販売店では必ず1名以上の資格取得者をおくことを定められており、これは各地域の保健所で講習とテストを受けることにより、資格を取得することができます。講習は定期的に開講されているので、受講したい場合は保健所のホームページなどでチェックしてみましょう。 また、店内の収容人数が30人を越える場合は、防火管理者が必要となります。各地域の消防署の講習を受講することで取得できます。店舗の規模によって、甲種と乙種どちらの講習を受けるか変わってくるので、問い合わせて確認しましょう。 ■調理師免許は必要無い? 飲食店を開業するためには、調理師免許が必要と思っている方も少なくないと思いますが、実は、調理師免許を持っていないとできないことはほとんどありません。都道府県によっては、ふぐ調理師の資格を取得するときに、調理師免許が必要になることがあるなど違いはありますが、多くの飲食店経営では取得していなくても困ることはありません。 しかし、調理師免許を取得することによって、食中毒の予防知識や、専門的な料理の知識を学ぶことができます。また、調理師が作っているメニューということで、お客様に安心感を持ってもらうこともできます。そのため、食事メインのカフェを開こうと思っている場合は、調理師免許をとっておいても損はないでしょう。加えて、調理師免許を持っている場合は、食品衛生責任者の講習が免除、または申請のみでOKとなることがほとんどですので、そういった意味でも取得しておくことをおすすめします。 ■保健所の基準をクリアする必要がある 自宅で飲食店営業許可を取るためには、保健所の基準をクリアしなければなりません。自宅とは別の調理場が必要であったり、調理場と客席は区画したり、壁やパーテーション等で完全に区切る必要などがあります。シンクが何個必要で、このシンクは何用といった指定もしなければなりません。そうした設備に加えて、給湯設備、客席、お客さまが使えるトイレなど設備も必要となります。 これらは一般的な住宅ではあまりない設備のため、自宅でのカフェ開業のために、予想以上の改装や工事が必要となる場合があることも念頭に入れておきましょう。 シンクの数、スペース、配膳、冷蔵冷凍庫など業務用が必要な場合もあります。いざ申請をしたら、不備があって営業許可が降りなかったでは大変ですから、飲食店の申請についても詳しい住宅会社と話を詰める必要があります。 ■ 間取り カフェスペースは狭くても作れますが、開放感を出すなら、大きな窓をつける、上を吹き抜けにするといった作りで、小さなスペースをより広く見せる効果があります。自宅とは別である必要がありながらも、ドア一枚で自宅とつながっていると、家事や子育てともうまく両立できる可能性が高くなります。完全な別室でありながらも、ゆるく自宅部分とのつながりを設計すると良いでしょう。
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