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2016-11-30 10:43:23
キッチンをリノベーションしたいという人は多いと思います。
対面式にしたり、あえて独立した形にしたり、生活に合ったキッチンを選ぶことで料理もぐっと楽しくなりますよね。
キッチンはどんな形式にするにせよ、一番大切なのが「高さ」です。
そこで今回は「使いやすいキッチンの高さ」をご紹介します。




■それぞれ理想の高さが違う?
キッチンでは調理、盛り付け、食器洗いなどで腰をかがめる動作が発生します。この中で特に負担がかかるのが、食器洗いなどシンクでの作業。中途半端に腰をかがめた体勢で、野菜を洗ったり、使い終わった食器を洗ったりしなければなりません。そしてこれらは意外に時間がかかるもの。途中で腰が重くなってきた経験は誰しもあると思います。
また、シンクとコンロ、調理台では使いやすい理想の高さが変わります。それぞれに合った高さを追求するのであれば、アイランドタイプのL型キッチンをおすすめしますが、そこまではちょっと……という人なら、キッチンの高さは一番負担のかかるシンクに合わせるのがベストです。

■数字で考える、理想のキッチンの高さとは?
食器洗いをするといつも腰が痛くなってしまうという人は、身長に対してシンクが低いことが原因かもしれません。自分の身長に合った高さに合うキッチンの高さの目安は、一般的に「自分の身長の半分の高さに2.5cm足した高さ」といわれています。
例えば身長が160cmの人なら、160÷2+2.5=82.5cmが理想の高さとなります。ただし、フルオーダーでない限り、キッチンの高さはJIS規格で80cm、85cm、90cm、95cmと5cm間隔で決められています。この場合は、理想の高さが82.5cmですから80㎝の高さを選べばいいでしょう。

■ショールームで気を付けたいキッチン選びとは?
ショールームなどでキッチンを選ぶ時によくある失敗として、「靴を履いたまま選んでしまった」という例があります。実際には室内で使うものですから、必ず靴を脱いだ状態を考えて選んでください。さらにキッチンに敷くマットやスリッパの厚さによっても変わってきてしまいます。こうしたキッチン周りの付属品も考慮しながら高さを考えるのが、重要なポイントです。

リノベーションで理想のキッチンが作れたとしても、高さが合わなければすべてが台無しになってしまいます。特にキッチンは使い始めてからその効果が発揮されるものですから、「ああすればよかった……」と思っても変更はできません。キッチン選びは慎重すぎるくらいでちょうどいいと思います。

2016-11-27 10:42:14
リノベーションでは排水などの問題から、「トイレの場所を移動するのは難しい」とされていました。
しかし、最近ではトイレもどんどん進化しているようです。もう抗菌や自動消臭は当たり前。今回はどこでも設置できる「排水圧送粉砕ポンプ」を使ったトイレについてご紹介します。



■「排水圧送粉砕ポンプ」のしくみとは?
トイレの場所を移動するのが難しいのは、排水が原因です。トイレには流すための水を引き込む管と、それを排水するための管が必要です。さらに排水にはある程度の傾斜をつけなければならず、このためリノベーションによるトイレの移動などが難しいとされていました。
しかし「排水圧送粉砕ポンプ」が装備されたトイレは、排水するトイレットペーパーや汚物を粉砕して圧送するシステムですから、管に傾斜が必要ないのです。

■バリアフリーを考えたリノベーションで大活躍!
トイレの場所なんてどこでも……という人も多いと思います。リノベーションを考えた時にも、優先順位としては低い場所でしょう。しかし、生活流動線をより快適にしたい時には、意外にトイレの場所は重要なポイントとなってきます。
例えば戸建ての場合、1階しかトイレが無い作りでは何かと不便を強いられます。2階にもトイレを設置したいと思った時に、この「排水圧送粉砕ポンプ」式のトイレなら設置がスムーズです。
特に介護の面では、大変便利なシステムとして注目をされています。足腰が弱い高齢の人は、トイレ介助が必要になってくることも少なくありません。そういった時に、普段過ごしている場所とトイレに距離があると、トイレのたびにストレスを感じたり億劫になったりしてしまいます。
これを避けるためにポータブルトイレの使用もできますが、処理や匂いなどが気になるということも。もし、トイレが寝室のすぐそばにあれば、こうしたストレスを感じることもありません。

リノベーションというとインテリアに注目してしまいがちですが、「暮らしやすさ」を追求した時には、一見目立たない場所jにも手を加えることが重要です。近年はトイレに限らず、リノベーションに関わるさまざまな物が進化しています。「これは無理かな?」と諦める前に、業者へ相談すれば思わぬ解決策が出てくるかもしれません。

2016-11-23 10:41:13
過密人口の都心では、広い部屋を探すのも大変ですよね。
しかし「狭い暮らし」がきっかけで、部屋を立体的に考える風潮がどんどん浸透しています。
希望する広さが無くても、空間を上手に使うことで、暮らしやすさを手に入れることは十分可能です。
そこで今回は立体的なインテリアのひとつとして「バー(棒)」の設置をご紹介します。



■洗濯物の室内干しとして
マンションによっては「景観を損ねる」として、バルコニーに洗濯物を干すことができない物件もありますよね。室内干しとなれば専用の洗濯干しが必要となりますが、だいたいは床に設置するものがほとんど。これでは洗濯物が乾くまで場所を取られてしまい、邪魔になります。そこで壁に設置するバーはいかがでしょうか。片付ける必要もなく、見た目もシンプルなので、インテリアの邪魔にもなりません。また、日常のコートハンガーとしても使えてとても便利です。

■天井の低さを逆手にとったアイデア
マンションは戸建てと比べると、どうしても天井が低くなってしまいます。しかし、この天井の低さを逆手に取ったバーの使い方も。例えばキッチンでは調理器具を下げて「見せるインテリア」としても使えますし、私室ではハンガーに吊るした洋服を掛けておけば、場所を取らないクローゼットを作ることもできます。リビングでは最近流行しているグリーンを吊るすのもいいですね。

■部屋の仕切りとしても
「物を吊るす」こと以外にも、カーテンなどを掛ければあっという間に部屋に仕切りが生まれます。ワンルームなどでリビングと寝室が同じ空間にある時には、こうした仕切りを作ることで、人目にさらしたくない場所を簡単に隠すこともできます。パーテーションよりも手軽ですから、必要がなくなった時にはカーテンを外すだけでOK。カーテンの色でインテリアにもインパクトを出しても楽しいですね。

マンションは限られた面積の中で、いかに心地よく過ごせるかが大きな課題です。今回紹介したバーはあくまで参考例。もし「なんだか住みづらいな」と感じた時には、生活流動線がスムーズでないことが原因かもしれません。普段どれだけ床に物を置いているのかを把握して、できるだけ空間を利用するように考えてみると、より住みやすくなると思います。

2016-11-20 10:40:02
中古マンションを探している時に、「借地付き物件」という言葉を目にしたことはありませんか?
「土地を一定期間借りる」という形態の物件なのですが、賃貸とはまた違った契約になります。
リノベーションも可能な物件ですから、中古物件を購入してリノベーションを考えている人ならぜひ知っておきたいところ。そこで今回は「借地権」についてご紹介します。




■「旧法借地権」と「定期借地権」
「借地権」とは「土地に建っている建物を所有する権利」のこと。土地そのものまでを所有する権利はありません。
さらにこの借地権には「旧法借地権」と「定期借地権」の2つが存在します。
旧法借地権は契約の更新が可能で、特別な理由が無い限り、更新を拒否されることはありません。
これに対して定期借地権は一定期間が来たら、必ず土地の所有者に権利を返さなければならないものです。

■借地権のメリットは?
借地権付き物件のメリットは、まず価格が安いということでしょう。
通常のマンション購入とは違い、土地の所得費用がかからないので、だいたい相場の2~3割ほど価格が下がります。
また土地の所有権が無いので、それらにかかる税金もありません。
ですから土地の取得税、固定資産税、都市計画税などを払わずに住むことが可能なのです。

■借地権付き物件で気を付けること
借地権付き物件にはメリットもありますが、気を付けたい点もいくつかあります。
先ほど土地に関する税金はかからないと書きましたが、借地権付き物件には「解体積立金」という費用がかかります。
これは契約終了後に物件を解体するための費用のこと。また、土地の所有者に対して土地の使用料である「地代」も支払います。
これらの金額は物件ごとに異なりますので、購入する時には必ず確認をしておきましょう。
また、定期借地権の物件は一定期間が来たら必ず土地の所有者へ権利を返さなければなりません。そのため「住み続けられる期間」をしっかり把握しておくことが大切です。
さらに定期借地権の物件はローンが組みにくい傾向があります。
これは土地の所有権が無いため、どうしても担保としての評価が低くなってしまうからです。

中古物件を探している時に、相場より価格が安いものが出てきたら「借地付き物件」の可能性が高いです。
しかし売主は買主に対して説明義務が生じますから、知らずに購入してしまうという懸念はまずありません。
こうした「借地付き物件」も、マンション購入のひとつの選択肢として考えるのもいいかもしれませんね。


2016-11-16 10:38:20
最近は特にリノベーションありきで中古物件を購入する人が多いですね。
中古物件は新築に比べて価格が安く、費用をおさえられるぶん、リノベーションへ費用をまわして自分好みの部屋を作ることが可能です。
ただし中古物件と一口で言っても、築年数や仕様はさまざま。
そこで今回は、中古物件の購入で見極めたいポイント4選をご紹介します。



■その1:立地条件
気に入った物件を見つけた時、嬉しくなってすぐに契約したくなりますよね。しかし自分の生活スタイルと周辺の環境は合っているでしょうか。自分の生活環境と周辺の環境が合っていない立地では、ゆくゆくは後悔してしまうことも。勤務地への通勤時間やスーパーや病院など、生活に必要な施設が近くにあるのか、自分のライフスタイルと重ね合わせてチェックすることが大切です。

■その2:マンションの管理能力
共用部分にも見極めたいポイントがあります。それは外壁にひび割れや、バルコニーの亀裂。これらの劣化は外観が悪くなるばかりではなく、ひび割れやタイルの浮きから空気や雨が入ることで建物全体の劣化へ繋がります。定期的な検査が入っていれば、こうした劣化は修復されているはずです。他にも、エントランスや駐車場、ゴミ出しの場所などの清掃が行き届いていれば、管理能力の高い優良なマンションといえるでしょう。

■その3:室内でのチェックポイント
専有部分については、「リノベーションできない部分」を重点的にチェックしましょう。日中の日当たりはどの程度か、床の傾きやきしみがないか、窓や玄関ドアの開閉がスムーズか、換気設備はしっかりしているかなど。さらに大切なのは水回りです。赤水が出ていないか、排水の詰まりはないかをしっかり確認しましょう。また、シャワーの水圧なども大切なチェックポイント。もしライフラインが止められている状態の物件であれば、付帯設備表や物件状況確認書で確認を。もし、実際の物件がこれらの書類と相違があれば、売主に対して保証等の対応を求めることが原則として可能です。

■その4:見えない部分は書類で確認を
マンションの外観だけでなく、目では見えない部分へのチェックも大切です。主なチェックポイントは、耐震性や防犯性などです。耐震性については戸建てと違い、独断で耐震補強工事をすることは難しいので、自分の納得する耐震性であることを確認しましょう。防犯性については、周囲の治安環境はもちろん、マンション自体の防犯能力がどの程度なのかを把握しておきましょう。
さらにシックハウス対策も重要です。2003年に建築基準法が改正され、シックハウスの原因となる化学物質を使用しないことが義務付けられています。それより古い物件には適用されていない場合が多いので、気になる人は2003年以降の物件を探すほうがいいかもしれません。

新築物件と比べると、中古物件は確認しなければならない項目がたくさんあります。不安な人は建築士に中古マンションの建物調査を依頼するのもいいでしょう。購入には慎重に慎重を重ねて、自分の「これだ!」という物件を探してくださいね。

2016-11-13 10:37:13
インテリアにはたくさんのスタイルがありますが、なかでも今一番注目したいのが「インダストリアルインテリア」。
男性に人気のインテリアですが、女性にもじわじわ流行しているそう。
今回はこのインダストリアルインテリアについて紹介します。



■インダストリアルインテリアって?
インダストリアルを直訳すると「工業的」という意味になります。つまりインダストリアルインテリアとは、工場や病院、学校など公共の場で使われるようなデザインを組み込んだもののこと。
アパレルショップなどでよく見かけるスタイルですが、生活感を感じさせないデザインのため、プライベート空間に取り入れることで部屋に垢抜けた雰囲気が作れると人気が出ているようです。

■インダストリアルインテリアのポイント
ポイント1:ソファでヴィンテージ感を
インテリアの要となるソファは年季が入った雰囲気のものを使い、部屋にヴィンテージ感を出します。少し古いデザインのレザー仕様のものなどがおすすめ。少しくたびれたようなソファは、部屋にこなれた雰囲気を醸し出してくれます。色は黒や濃いブラウンなどの落ち着いたものを選びましょう。

ポイント2:壁
壁には無機質で冷たい印象が欲しいので、レンガ壁やコンクリート壁を合わせます。もちろん本物を揃えることは難しいですから、壁紙で応用しましょう。レンガ壁を使用する場合、ヴィンテージ感のある赤茶がおすすめです。

ポイント3:家具の材質
インダストリアルインテリアのポイントは、ヴィンテージ感と無機質。その雰囲気を濃くするために、ソファ以外の家具は「鉄」と「木」を使ったものを選びます。それぞれ「使い古した感」が必要になるので、鉄素材のものは錆びた加工、木材には所々に剥げた加工のあるものなどがおすすめ。
例えばテーブルの表面はウッド調、足はアイアン調のもの、チェストはアイアンの錆びたような加工を施したものなどがいいでしょう。
また、ライトのかさやゴミ箱などにも鉄素材か木材のものを使うなどすると、ぐっと統一感が生まれます。

■+αで個性を主張したインダストリアルインテリアを
インダストリアルインテリアは寒々しさと無機質さを醸し出すのがポイント。ですがそれだけでは少し物足りないインテリアに感じることも。
インダストリアルインテリアをベースに、自分好みのものを足すのも個性が出ていいでしょう。
例えば、古びた海外のナンバープレートなどを壁に飾ればアメリカンヴィンテージの雰囲気を足すこともできますし、配色を白×黒のモノトーンで揃えれば、インダストリアルインテリアにモードな雰囲気を足すこともできます。観葉植物を取り入れるとナチュラルに、壁をコンクリート調にしてインテリアを鉄素材のものを多く取り入れると、無機質さが増して生活感の無い非日常的な空間になります。またカーペットに幾何学模様を取りいれれば、北欧インテリアの雰囲気を取りいれることもできます。

インダストリアルインテリアは一見シンプルで面白味に欠けると思われる人もいるかもしれませんが、そこへ自分の個性を足すことでオリジナルの雰囲気を味わうこともできるのです。
さらになかなか飽きづらいのも嬉しいポイント。今のインテリアに退屈してしまったら、ぜひ一度試してみてくださいね。

2016-11-09 10:35:49
汚れを落としやすく使い勝手のよいフローリングは、もはや床材の主流といえるでしょう。
反対に敬遠されがちなのがカーペット。ですが、実はカーペットにもフローリングに勝るメリットがたくさんあるのです。
今回はそんなカーペットについてご紹介します。



■なぜカーペットが嫌われる?
まずカーペットが嫌われる一番の理由は、フローリングに比べてダニや埃が発生しやすいことではないでしょうか。日常生活を送るうえで、どんなに静かに暮らしていても埃は発生してしまうもの。
フローリングは掃除機をこまめにかけなくても、フローリング用の掃除シートなどで手早く掃除ができますよね。さらに埃が見つけやすいので掃除もしやすいといえます。その点、カーペットは掃除機でしっかり掃除をしないと、髪や埃が取れません。さらに掃除機によってはなかなか上手く吸い込んでくれずに、時間がかかってしまうことも。
掃除以外でもまだまだあります。フローリングであればささっと落とすことのできるジュースや食べこぼしによるシミも、カーペットだと場合によっては業者に取ってもらわなくてはいけないこともありますよね。加えて匂いがつきやすいため、除菌や消臭にも気を使います。
また模様替えなどで家具を移動すると、カーペットにくっきり跡が残っていたなんて経験はありませんか。これではせっかくの模様替えも、ちょっとがっかりしてしまいますよね。
こうした手軽さとは程遠い点から、カーペットは扱いにくいとして敬遠されがちになってしまうようです。

■カーペットは部屋の空気を綺麗にする?
カーペットが嫌われる理由をいくつか挙げましたが、実はメリットもたくさんあるのです。それは「空気中の埃が舞いにくい」こと。
フローリングは掃除がしやすいというメリットもありますが、それは床に埃が吸着しないことの裏返しでもあります。つまり掃除を怠ると、カーペットよりも部屋の空気中に埃が舞いやすくなるのです。その点、カーペットは埃を吸着するため、空気中に埃が舞い上がるのを防いでくれるというメリットがあります。そのぶん、カーペット内に埃やゴミが溜まりやすくなりますが、最近では機能性が高い掃除機もたくさん販売されていますから、こまめな掃除を心がけていれば特に問題はありません。

■インテリア面も安全面も優秀なカーペット
フローリング材は木目や色などで変化をつけることができますが、柄や模様などを施すことはできません。しかしカーペットであればそのバリエーションは無限にありますから、どれだけ自分好みのインテリアを追求しても、それに合った床を作ることが可能なのです。
またマンションでは特に気になる騒音についても、カーペットはフローリングよりも遮音性が高いのです。またクッション性もありますから、小さい子どもがいる家庭には騒音や転倒による怪我の防止にも最適です。さらにペットがいる場合にも、カーペットがおすすめ。犬や猫はツルツルとしていて固い材質のフローリンが苦手です。年を取るとともに関節への負担が増していく可能性も。クッション性の高いカーペットであれば、関節への負担が少なくて済みます。

掃除のしやすさや衛生面を考えるとフローリングは優秀な床材です。ですがカーペットにもフローリングに負けないメリットがたくさんあります。部屋の使い方によってフローリングやカーペット、畳などを使い分けることが、住みやすい部屋への第一歩といえるかもしれません。

2016-11-06 10:33:28
リノベーション込みで中古物件を購入する際、「買ってからリノベーションするし……」とついつい物件へのチェックが甘くなってしまうことがあります。
そこで今回は中古物件の購入に際して、失敗しがちなポイントをご紹介します。




■自分のしたいリノベーションができなかった!
理想に合った中古物件を見つけて即購入。さてリノベーションを……という時に、「この部分はリノベーションができません」と言われてしまい、自分のしたいリノベーションができなかったということも。特にマンションは戸建てと比べてリノベーションができない箇所も多いので、事前の確認は必ず行いましょう。リノベーションができない箇所としては以下が多いようです。
・間取り
2部屋を1部屋として使いたいなどという場合、そこへ建物を支える柱や梁が通ってしまっていると間取りの変更は不可能です。
・共用部分
マンションでは個人の所有として認められる専有部分と、住人全員の所有とされている共用部分が発生します。この共用部分にリノベーションをすることはできませんので、こちらも事前の確認をしておきましょう。玄関ホールやエレベーターなど一目で分かる部分もありますが、バルコニーや窓ガラス、玄関ドアなども含まれることがあります。
・床材
床材の変更は、マンションによって管理規約に制限があることが多いため確認が必要です。購入時には畳やカーペットだった床をすべてフローリングにしたいと考える人も多いので、こちらもしっかり確認を行いましょう。

■こんなはずでは……お金にまつわるトラブル!
リノベーションには工事以外にも、印紙税や手数料、保険料といったさまざまな費用がかかります。中古物件の購入とリノベーション費用について、あまりに余裕の無い資金計画で進めていると、思わぬ費用がかさんでしまい、トラブルへ発展するケースも。当初の見積もり費用に加えて、少し余裕を持った資金計画をしておくことが大切です。
また、リノベーションを依頼する業者を探す時には、必ず1社だけではなく複数の業者に見積もりを出してもらいましょう。時間がかかる作業でとても面倒なことではありますが、複数の業者から見積もりをもらうことで大体の「相場」が把握できます。これを怠ると「相場より高い費用がかかってしまった!」ということにもなりかねません。
見積もりの内容についても注意が必要です。金額の内訳がよく分からない時には、問い合わせをしてきちんと確認を。特に項目に「一式」とある時には要注意。「一式」が具体的にどこへかかる費用なのか、明記してもらいましょう。

今回は特にありがちな失敗をご紹介しましたが、他にも耐震性や排水などの「目に見えない部分」などにも注意してください。中古物件といえど、大きな買い物に変わりはありませんから、はやる気持ちを押さえて納得のいく物件選びをすることが大切です。

2016-11-02 10:31:45
設計も決まって資金もバッチリ。いよいよ自宅をリノベーション!
その前に、リフォームに有効な減税制度があるのはご存知ですか?
今回はぜひ知っておきたい3つの減税制度をご紹介します。



■耐震リフォーム
これは耐震改修をした時に受けられる減税制度です。また減税となる対象も、家屋の状況などで変わります。

●住宅借入金等特別控除
住宅借入金等特別控除とは、新築物件や中古物件を購入する時に適用される住宅ローン控除のこと。
10年以上の返済期間がある住宅ローンを利用しているマイホームであれば、耐震リフォームをした時に受けることができます。工事費用が100万円を超えていること、工事箇所の半分が居住する場所であることなどの条件が含まれますが、250万円を上限として10%の控除が受けられます。
●固定資産税の減額
昭和57年1月1日以前に建築されており、かつ新しい耐震基準を満たしていない住宅を耐震リフォームした時に受けられる減税制度です。耐震基準を満たしている改修工事であること、費用が50万円を超える金額であることが条件。申告をすれば、固定資産税の約半分が一定期間は減額することが可能です。

条件が合えば2つの制度を併用することができます。

■バリアフリーリフォーム
バリアフリーリフォームとは、年齢が上がるにつれて発生する「住みにくさ」を解消するための改修です。床の段差をなくす、トイレや階段に手すりをつけるなどの工事が挙げられます。

●住宅借入金等特別控除
バリアフリーリフォームも耐震リフォーム同様、に10年以上の返済期間がある住宅ローンを利用しているマイホームであれば、バリアフリーリフォームをした時にこちらの控除を受けることができます。改修工事費用が100万円を超えていること、工事箇所の半分が居住する場所であることなどの条件がありますが、居住者が高齢者であるなどの適用者による制限がありません。

●特定増改築をした場合の住宅借入金等特別控除
こちらは合計所得金額が3000万円以下であること、5年以上の返済期間がある住宅ローンを利用しているマイホームであること、居住者が50歳以上だったり介護保険法の介護や支援を受けていたりなど、上記の「住宅借入金等特別控除」とは適用される条件が変わってきます。また年末借入金残高が1000万円以下であることが条件で、250万円を上限として2%の控除を受けることが可能。控除期間は5年間です。ただし、「住宅借入金等特別控除」との併用はできません。

●既存の住宅を改修した場合の税額控除
平成21年4月1日~平成31年6月30日までの間に特定のリフォームをした時に、200万円を限度額として10%を所得税から控除する制度です。こちらも合計所得額が3000万円以下で、50歳以上であることや、介護保険法の介護や支援を受けていたりなどの適用条件が必要です。

●固定資産税の減額
「耐震リフォーム」同様に、バリアフリーリフォームにも固定資産税の減額制度があります。築10年以上経過しており、介護や支援認定を受けている人や所定の障がい者、65歳以上の高齢者が住んでいることなどの条件がありますが、50万円を超える工事であれば適用が可能。
ただし、「耐震リフォーム」で固定資産税の減額制度を利用していたり、過去に1度利用をしたりしている場合には適用されません。

■省エネリフォーム
こちらは住居を省エネ仕様にするための改修工事です。床や窓を断熱性の高いものに替えるなどの工事があてはまります。

●住宅借入金等特別控除
こちらも「耐震リフォーム」「バリアフリーリフォーム」と同様に控除申請が可能です。適用条件も同様になります。

●特定増改築をした場合の住宅借入金等特別控除
こちらも「バリアフリーリフォーム」と同様です。省エネリフォームにも合計所得金額が3000万円以下、工事費用が50万円を超えていることなどの条件が必要ですが、居住者であれば申請が可能です。

●既存の住宅を改修した場合の税額控除
こちらも「バリアリフォーム」と同様です。同年にバリアリフォームと省エネリフォームを行った時の控除対象は、それぞれの工事費用となります。

これら3つの減税制度はいずれも確定申告の時に申請します。必要書類などが多いので少し面倒ではりますが、こうしたリフォームを考えているのであればしっかり申請を行いましょう。


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