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2016-08-02 15:24:14
戸建ては20~25年で建物の資産価値が無くなるといわれていることをご存知でしょうか。
家を建てて20~25年で次の方に譲ることを考えた時に、
土地には値段が付けられても、建物はゼロに近いとされるそうなのです。

なぜでしょう?

20年サイクルで新築を建ててもらえるほうが経済として回るから、なんて見方もあります。
また、建物の価値を示す材料が乏しいからなんて見方もあるようです。
次の住処に移る時に、建物の価値も正当に評価してもらうために、
価値を見出す住み方とは何でしょうか?



■入居時に知りえた情報を引き継げるように

会社で誰から仕事を引き継いだ時も、地域の係を担うときも、
「使い方、やり方」が分かるように引き継ぎがスムーズにできる方法がとられていたりするものです。
自宅も同じ考え方で、いずれ次の方に譲るかもしれない…と
少しでも可能性があるのならば、
引き継げるように情報を残しておいてあげることで価値が生まれるものです。

具体的な話をすると、
・施工会社、販売会社等関係する会社が分かるものを保管しておく
・新築時の間取図を保管しておく
・住居設備のマニュアルを残しておく
まずは、こんなところです。


住み慣れてくれば不要になるものですが、新しく住まう方にとっては大切な情報。
あなたが住み始めた時に揃っていて便利だったもの、助かったものは、
次の方にとってもきっと役立つものになると思うのです。
「いつか次の方に…」
と考えるならば、大切に保管しておきたものです。


■傷んだら直す、丁寧に住まうこと

古着でも古本でも同じですが、選ぶなら、傷みの少ない本が安心ではありませんか?
落書きなど見当たらず、日焼けしていたとしても、
ページが破られることなく、読み込んだ跡も味わいに感じるほど丁寧に扱われていたら…。

家も同じです。
畳が擦り切れてポロポロと衣服にはりつく、外壁はひび割れて苔も目立つ。
お風呂場やキッチンの湯沸かしシステムが老朽化している。
なんて、経年劣化と言い難い状態では、敬遠されるかもしれません。
住まいのコンディションを整えてあげることで長く使える丈夫な家であることをアピールできるのです。


■お家の母子手帳。住まいの履歴書で伝わりやすくすること

母子手帳もちゃんと記入してあると安心です。
生まれた時の体重・身長、病気の履歴、予防接種の履歴に注射のロット番号など、
客観的な要素を一度に知ることができますよね。

お家にも母子手帳ならぬお家の履歴書を用意しておくことが安心感につながります。

新築時の間取図を保管することに始まり、リフォームしたなら、施工会社にメーカー情報や型番などがあれば、次に住まう家族にも客観的に判断してもらえるわけです。

大切にして暮らしてきたことを伝えられるよう、
証明書の安心感で価値を持たせることを意識して新居に暮らしおきたいものです。

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