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2015-12-24 14:19:54
深川公園の中に不思議な石碑のようなものがありました。
気になって近づいてみると石造橙明台と書いてありました。 これは石碑ではなく、石で造られた灯籠で灯明台と呼ばれているものでした。 元々は深川不動堂の境内に建てられていましたが 平成20年に現在の場所に移されています。 1896年(明治29年)に建築家の佐立七次郎氏の設計により 日清戦争の勝利を記念して建立されたそうです。 灯明搭なのに柱のような形であることに疑問が残ります。 調べてみると建立当時は上部にはちゃんと八角の火袋がありました。 しかし、1923年に起こった関東大震災によって倒壊してしまい 本体の柱だけの形になっているそうです。 搭の石板には灯明搭の建立に協力した 奉納者や奉納団体の名前があちこちに刻まれています。 その中には9世市川團十郎や5世尾上菊五郎など 当時の歌舞伎役者の名前も数多くありました。 この灯明塔は平成19年に江東区の指定文化財となっています。 公園の中で見つけた灯明台から歴史を紐解くのも面白いですね。 見過ごしてしまいそうな場所にありますが 不動堂から公園に抜けると見つけやすいですよ。 ♢交通アクセス 東京メトロ「門前仲町」駅1番出口より徒歩2分 【地域情報|江東区】
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